【Raspberry Pi】リモートデスクトップ接続をxrdpで実現

WindowsPCからラズパイにアクセスさせるため、xrdpを導入します。

 

1.xrdpのインストール

以下のコマンドを実行。

$ sudo apt-get update

$ sudo apt-get install xrdp 

 

2.日本語キーボードの入力対応

  インストールさせたら日本語キーボード対応をさせるため、以下の対応を行う。

$ cd /etc/xrdp/

$ sudo wget http://w.vmeta.jp/temp/km-0411.ini

$ sudo ln -s km-0411.ini km-e0010411.ini

$ sudo ln -s km-0411.ini km-e0200411.ini

$ sudo ln -s km-0411.ini km-e0210411.ini

$ sudo service xrdp restart

 

3.iptablesの設定変更

 ログイン用のポートと画面転送用のポートを開ける必要があります。

ログイン用ポートは/etc/xrdp/配下のxrdp.iniに記載されている。特に変更はしない。

画面転送用ポートはsesman.iniに記載されている。これも変更なしですが、UDPポートになるので注意。

$IPTABLES -A INPUT -p tcp -s $LOCALNET --dport 3389 -j ACCEPT
$IPTABLES -A OUTPUT -p tcp -d $LOCALNET --sport 3389 -j ACCEPT
$IPTABLES -A INPUT -p udp -s $LOCALNET --dport 3350 -j ACCEPT
$IPTABLES -A OUTPUT -p udp -d $LOCALNET --sport 3350 -j ACCEPT

$LOCALNETは変数ですが、自宅内で使用しているネットワークアドレス帯域を指定。

 

4.リモートデスクトップ接続からの接続

スタートメニュー等からリモートデスクトップ接続を実施します。

コンピュータのところにはアクセスするラズパイのIPアドレスかホスト名を。

f:id:engetu21:20150201184511j:plain

 

ラズパイでxrdpが正常に動作していれば、以下の画面が出る。

この時点で、例えば「@」がキーボード通りに入力できない場合は、日本語キーボード対応がちゃんとできていないので注意。

f:id:engetu21:20150201184618j:plain

 

usernameとpasswordはLinuxユーザのそれを使う。

ログインが正常であれば、以下のようにコネクションログが出力され、無事にラズパイのデスクトップ画面が出る。

f:id:engetu21:20150201184842j:plain

 

【Windows】VirtualBoxのvdiのコピー

VirtualBoxで仮想HDDを作った際に、それをコピーして同一環境を別々に動かしたいときですが、普通のコピペでは、コピー先のファイルがVirtualBoxでは読み込めません。UUIDなるものがコピー元と同一になるので、それが原因のようです。

なので、以下のコマンドをコマンドプロンプトで実行します。

 

実行環境はwin8.1です。

今回はlinuxBeanをコピーします。

 

cd C:\Program Files\Oracle\VirtualBox

C:\Program Files\Oracle\VirtualBox>VBoxManage clonevdi E:\linuxbean01.vdi E:\linuxbean02.vdi
0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100%
Clone hard disk created in format 'VDI'. UUID: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

 

これでEドライブ配下にlinuxbean02.vdiができているため、VirtualBoxで読み込めば完了。

【LIVA】【Ubuntu server14.04】Julius-plusで家電を操作

概要

すでに我が家で稼働済みですが、ちゃんとまとめていなかったため、書いておきます。

Juliusについてはこちら

engetu21.hatenablog.com

 

赤外線モジュールについてはこちら

engetu21.hatenablog.com

 

1.Julius-plusの導入

Julius-plusはrti7743さんがJuliusを元に認識向上を向上させたものです。

(詳しくはルールベースjuliusの誤認識対策にSVMを利用してみよう - お前の血は何色だ!! 4

ありがたいことにソースを展開して頂いてます。

https://github.com/rti7743/rtilabs/tree/master/files/asobiba/juliustest/julius-4.2.1/julius-plus

 

上記リンク先から一つ上に移動すると、Julius-plusが入っているJulius-4.2.1のセットが置いてあり、ReadMeとしてインストール方法が記載されています。

$ sudo apt-get install flex

$ sudo apt-get install g++

$ sudo apt-get install 'libboost*-dev'

$ sudo apt-get install libboost-thread-dev

$ sudo apt-get install binutils-dev

$ sudo apt-get install libboost-system-dev

$ sudo apt-get install libasound2-dev

$ ./configure --with-mictype=alsa

$ make

$ cd julius-plus
$ make

$ ./julius-plus

(略)

マイクで喋ってください。エンターキーを押すと、プログラムを終了します。
----コマンド----

(略)

<<< please speak >>>

音声入力状態になります。

 

 2.Julius-plusを自分の環境に合わせる

音声入力で家電を操るには、以前のエントリーでも書いたとおり赤外線学習リモコンを利用します。

そのため、Julius-plusのソースを弄ります。

といってもいじるソースファイルは3つだけです。

 

①JuliusPlus.cpp

 JuliusPlusメソッドに、Julius-plus起動時のメニューが記載されています。ここの記載自体はユーザ入力補助の表示なので、実際いじらなくても問題なかったりしますが、一応やりましょう。

 

②testmic.jconf

このファイルはJulius-plus起動時のオプションが記載されています。

私の環境では「-nostrip」を設定しておくと都合がいいので、追記しておきます。

詳しくは→【LIVA】【Ubuntu server14.04】Juliusを使いたい(Juliusセッティング完了編)

 

③main.cpp

肝になるファイルです。すでにテンプレがあると思いますが、認識させたい文言とそれに対応する動作(処理)を記載します。

サンプルとして私の場合は以下のようになります。

julius.AddCommandRegexp("しょうめい(きどう|オン|つけて)",CallbackDataStruct([=](){
             std::cout << "###RUN>照明をつけます" << std::endl;

             //irMagicianのコマンドを実行

             system("sudo python ~/irmcli/irmcli.py -p -f ~/irmcli/right_light_on.json");
}));

 julius.AddCommandRegexp("しょうめい(ていし|オフ|けして)",CallbackDataStruct([=](){
              std::cout << "###RUN>照明を消します" << std::endl;

               //irMagicianのコマンドを実行
               system("sudo python ~/irmcli/irmcli.py -p -f ~/irmcli/right_light_off.json");
})); 

 これだけです。irMagicianのコマンド実行は

【LIVA】【Ubuntu server14.04】赤外線学習リモコンを使う - 技術メモ

 にて記載していますが、これを音声入力時に自動実行させるだけです。

その後の処理で音声ファイルを再生し、「照明をつけます」といったものをゆっくりに喋らせると面白いかもしれませんね。

 

ソースの変更が終わったら、必ずmakeを再実行しましょう。

3.screenコマンドによる仮想画面で常時実行

Julius-plus起動中は他の操作ができません。本体のターミナルならまだしも、Teraterm等で遠隔ログインした場合はTeraterm終了と同時にセッションが切れてしまうため、実行させ続ける事ができません。

バックグラウンドでうまく動かせればよかったのですが、&による実行はうまく動かなかったため、screenで作成した仮想画面上で実行させます。

仮想画面上で動作させていれば、Teratermの接続を切っても裏で動かし続けることができます。

やり方は簡単。

$ screen

説明文が出てきますが、Enter。仮想画面ができます。

この状態でJulius-plusを起動します。起動方法は1の記載のとおりです。

起動が確認できたら仮想画面をデタッチします。

画面上で

[Ctrl+a]を入力後に[d]を入力

[detached from 4777.pts-3.サーバ名

これでJulius-plusを動かしたまま別の操作ができるようになります。

Julius-plusの画面をアタッチ(呼び出す)には

$ screen -ls

There are screens on:
        4777.pts-3.サーバ名 (2014年12月06日 22時40分58秒)   (Detached)
1 Sockets in /var/run/screen/S-ユーザ名.

 

$ screen -r 4777

とすればよいです。仮想画面を削除する場合は

[Ctrl+d]を入力

[screen is terminating]

と出て削除しつつ、元の画面に戻ります。

【LIVA】【Ubuntu server14.04】apt-getでエラー発生(post-installationスクリプトエラー)

概要

 apt-get でソフトウェアの更新をしようとしたらエラーになりました。(泣) 

最近エラーばっかり・・・ 

$ sudo apt-get upgrade
パッケージリストを読み込んでいます...

(略)

... 完了
アップグレードパッケージを検出しています ... 完了
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
1 個のパッケージが完全にインストールまたは削除されていません。
この操作後に追加で 0 B のディスク容量が消費されます。
続行しますか? [Y/n] y
squid3 (3.3.8-1ubuntu6.2) を設定しています ...
/var/lib/dpkg/info/squid3.postinst: 1: /var/lib/dpkg/info/squid3.postinst: cannot open /etc/squid3/squid.conf: No such file
dpkg: error processing package squid3 (--configure):
 サブプロセス インストール済みの post-installation スクリプト はエラー終了ステータス 2 を返しました
処理中にエラーが発生しました:
 squid3
E: Sub-process /usr/bin/dpkg returned an error code (1)

 赤文字のところを見ての通り、すでにおかしい状態。squid3が中途半端な状態でインストールされている?模様。

 

さてどうする?

参考サイト:フロントが苦手なWEBエンジニアの技術メモ: apt-getのpost-installationスクリプトエラー

 

上記サイトの通りにやったら解決しました!

 

①エラーの確認

 $ sudo dpkg --audit
以下のパッケージは最初の設定中に問題が発生したため、設定が終了していません。
dpkg --configure <パッケージ> か dselect で設定 (configure) メニューオプションを使って設定作業を再試行しなければなりません:
squid3               Full featured Web Proxy cache (HTTP proxy)

 

②--configureで実行しろと言われたのでやってみる。

$ sudo dpkg --configure squid3
squid3 (3.3.8-1ubuntu6.2) を設定しています ...
/var/lib/dpkg/info/squid3.postinst: 1: /var/lib/dpkg/info/squid3.postinst: cannot open /etc/squid3/squid.conf: No such file
dpkg: error processing package squid3 (--configure):
 サブプロセス インストール済みの post-installation スクリプト はエラー終了ステータス 2 を返しました
処理中にエラーが発生しました:
 squid3

③/var/lib/dpkg/info配下の特定のファイルを削除

どうも関連する以下のファイルを削除すればいいようです。今回はsquid3関連を削除。

 

$ ls | grep squid3
squid3-common.postinst
squid3-common.md5sums
squid3.postinst
squid3.prerm
squid3.preinst
squid3.postrm
squid3.conffiles
squid3.md5sums
squid3-common.list
squid3.list

 

$ sudo rm -fr squid3.postinst squid3.postrm squid3.prerm

 

 

④--configureを再起動

 

$ sudo dpkg --configure squid3
squid3 (3.3.8-1ubuntu6.2) を設定しています ...
(略)
squid3 は既に最新バージョンです。

 

 

で、この後apt-get upgradeも正常にできましたとさ。

 

【LIVA】【Ubuntu server14.04】visudoで設定をミスってsudo化できなくなった件

 概要

crontabでシェルスクリプトを動かす際、シェルスクリプト内のsudoでパスワードを聞かれないようにvisudoを弄る必要があったのでやっていたわけだけど、凡ミスしているのに強制上書きしてしまったがためにsudoができなくなったよ /(^o^)\

 $sudo vi aaa.txt

sudo: /etc/sudoers 内 10 行付近で構文解析エラーが発生しました
sudo: no valid sudoers sources found, quitting
sudo: ポリシープラグインを初期化できません 

ちなみにやりたかったことはこちらに書いてあります。

特定ユーザー・プログラムにのみcronでのsudoをパスワード無しで許可する設定 | TeraDas-テラダス

 

さてどうする?

※2022/8/13追記

どうやら以下のコマンドを実行し、パスワードを入力することで変更することが可能なようです。(少なくともUbuntu18.04以降)

pkexec visudo

 

 

 いろいろ調べた結果、こちらが参考になりました。

ubuntuでsudoの設定変更に失敗したときの対応 - 作業ノート

 

人によってはこちらも参照になるかも(私の環境では無理でした)

/etc/sudoersがsyntax errorでsudo使えなくなった時の対処法 - tech.log

 

やることは以下の通りです。

①サーバを再起動

②再起動時のブートメニューでリカバリーモードを選択

③「network」とか「root」とかいろいろ選択できるダイアログになるが、迷わず「root」を選択

④rootユーザでプロンプトが操作できることを確認し、以下を実行

# mount -o remount,rw /

 参考サイト曰く、/配下を「書き込み可能な状態で再マウント」とのこと。

ちなみに、上記をやらないといくら編集しても上書きできません。ファイルコピーすらできません。15分ぐらいハマりました。

⑤sudoersを編集

# nano /etc/sudoers

  私はvi派ですが、viがデフォルトで何故か無かったので、nanoを使います。

ズラズラとエラーが出ましたが、気にせずEnterキーを押すことでnanoが起動します。

⑥誤っている記述を修正

⑦Ctrl+oで上書き、Ctrl+xでnanoを終了

⑧サーバ再起動

 

以上です。これでsudoが無事使えるようになりました。

 

【LIVA】【Ubuntu server14.04】赤外線学習リモコンを使う

家電を音声を操る、という目標に向けて着々と準備しています。

赤外線学習リモコンが必要になるわけですが、iRemoconは高いため、別の手段を取ります。

で、買ったのが、

■大宮技研社のirMagician(http://www.omiya-giken.com/?page_id=837

■ビット・トレード・ワン社のUSB接続 赤外線リモコンKIT(http://bit-trade-one.co.jp/BTOpicture/Products/005-RS/

f:id:engetu21:20141123165809j:plain

 

1.irMagicianを試す

本機は日経Linux2014年12月号でも紹介されていますが、LinuxにUSB接続すれば簡単に認識され、赤外線の学習と送出は記事の著者がインターネットで提供しているpythonプログラムで簡単に実現できます。

https://github.com/netbuffalo/irmcli

 

以下、python実行環境とプログラムの取得

$sudo apt-get install python-pip

$sudo pip install  pyserial

$sudo apt-get install git-core

$git clone https://github.com/netbuffalo/irmcli.git

※2018/12/3追記
ラズパイ3で手順通りにやった結果。

$ sudo pip install pyserial
Looking in indexes: https://pypi.org/simple, https://www.piwheels.org/simple
Requirement already satisfied: pyserial in /usr/local/lib/python3.5/dist-packages (3.4)

pipでインストールできているようだけど、python3に紐付いているようなので、実際に動かしてみるとエラーが発生します。

$ sudo python irmcli.py -h
Traceback (most recent call last):
File "irmcli.py", line 4, in <module>
import serial
ImportError: No module named serial

 

python2への紐付けがよくわからないので、以下のコマンドでインストールすることでとりあえずは動きます。

$ sudo apt install python-serial

※なお、python3-serialとすることでpython3向けにインストールできる

  ※追記終わり

 

実行してみます。

$ cd irmcli/

$ sudo python irmcli.py -h
usage: irmcli.py [-h] [-c] [-p] [-s] [-f FILE]

irMagician CLI utility.

optional arguments:
  -h, --help            show this help message and exit
  -c, --capture         capture IR data
  -p, --play            play IR data
  -s, --save            save IR data
  -f FILE, --file FILE  IR data file (json)

 

$ sudo python irmcli.py -c
Capturing IR...
... 192

 

 照明リモコンの赤外線(照明オン)を取得してみました。

以下のコマンドで実行可能です。

$ sudo python irmcli.py -p
Playing IR...
... Done !

 

取得した情報をファイルに保存するには以下のようにします。

$ sudo python irmcli.py -s -f right_light_start.json
Saving IR data to right_light_start.json ...
Done !

我が家は約10畳の縦長の部屋内に2つ照明がぶら下がっているため(真ん中に配線してくれよと思ったことは幾度となくあったが)、ファイル名も右を意味するrightとlightをかけてみた(かつ韻も踏んでみた)次第。

 

まぁ、そんなことはどうでもよく、以下のようにすればファイル指定で実行可能です。

$ sudo python irmcli.py -p -f  right_light_start.json 

Playing IR...
... Done !

 

2.赤外線リモコンKITで実行

実はLinuxでまだ実現できていません。

ツールとしては、こちら(http://a-desk.jp/modules/forum_hobby/index.php?topic_id=44githubはこちらGitHub - kjmkznr/bto_ir_cmd: Bit Trade One IR Remocon tool for Linux)で展開されているlibusbを使ったツールか、こちら(http://a-desk.jp/modules/forum_hobby/index.php?post_id=382)で展開されているツールが使えるっぽいです。

Windowsように展開されているツールで試して見ると、物によって認識されたりされなかったりするようです。

 

【2016/1/30追記】

bto_ir_cmdで動くことは確認しています。ただし、makeした時にコンパイルエラーにあるので、以下のコマンドでlibusbを事前にインストールしましょう。

sudo apt-get install libusb-1.0-0 libusb-1.0-0-dev libusb-dev

あとは、githubに書かれているにコマンドを実行すればOK

 

3.双方の比較(というわけでもないけど)

赤外線リモコンKITでは、我が家では照明はダメでしたが、エアコンはうまく動作しそうです。irMagicianでは照明はOKでしたが、エアコンがダメそう。なので、一長一短といった感じ。(たぶんエアコンは送り出す信号が長いので、irMagicianでは全データを送りきれないって感じなんじゃないかと推測)

両方使っていくのもありかな、というのが現状の考えている作戦です。

【Raspberry Pi】自動実行の登録方法

Raspberry Pi(というか、raspbian-OS)で自動実行はchkconfigで実施可能です。

デフォルトで入ってた気もするけど、入ってなければ入れます。

$sudo apt-get update

$sudo apt-get install chkconfig

 

chkconfigを実行。事前に/etc/init.dに作ったシェルなりを入れておきます。無論、権限は変更しておきます。

$sudo chmod 755 xxx.sh
$sudo chown root xxx.sh
$sudo chgrp root xxx.sh
$sudo mv xxx.sh /etc/init.d
$cd /etc/init.d/ ←移動する必要ないかも


$sudo chkconfig xxx.sh on

登録されているかは、以下のコマンドで確認可能。

 $sudo chkconfig xxx.sh --list

xxx.sh               0:off  1:off  2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

すべて表示するなら、

$sudo chkconfig --list

を実施。